思うがままに

モネ 絵画の力

モネ 「睡蓮のとき」 クロードモネ展に行ってきました。開催場所は国立西洋美術館、上野公園前の好立地です。平日午後3時前にもかかわらず盛況で、チケットカウンターでも展覧会場入口でも列に加わって順番を待ちました。当然ながら入場すればどの作品...
旅のつれづれ

旅ノート マレーシア

旅にでました ちょっとおおげさながら、初めて目的を持たない旅行にでました。マレーシア滞在中に私のために時間を割いて下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。 クアラルンプール空港には予定到着時間より30分以上早く着陸しました...
思うがままに

映画 OPPENHEIMER ネタバレ 感想

映画OPPENHEIMERを観ました。日本では原爆の父、原爆を造った人として有名な科学者オッペンハイマー。彼の人生の浮き沈みを描いた作品でした。ネタバレしています。ご留意ください。 あらすじ J・ロバート・オッペンハイマーは頭脳明晰な物...
小説レビュー|おすすめ

街とその不確かな壁 村上春樹 | あらすじと感想

心の内に物語が入りこんでくる感覚です  『街とその不確かな壁』村上春樹氏の最新刊です。私が無意識に常識と捉えている時間や身体についての理解を越え、現実離れした設定に引き込まれて一気読みでした。  壁の内と外、どちらが現実でしょうか。時間の...
小説レビュー|ジャンル別

『ロスト・ケア』葉真中顕|あらすじと感想  ネタバレあります

「社会の穴」を鋭く突いてきます   小説『ロスト・ケア』は「老い」と「死」について、現代社会が抱える課題を真正面から切り込むミステリー小説です。老人ホームで発覚する殺人に検事は死刑を求刑します。しかし「彼」は世のために老人を殺すことを正し...
冒険小説

『到達不能極』 斉藤詠一|あらすじと感想、ネタバレあります

行ったことのない南極にいるような気分になります  小説『到達不能極』は、南極の基地に眠る秘密をめぐって争いや葛藤が生まれる物語です。登場人物の行手を阻む危機に見舞われる中で、「二人」の絆が難局を切り抜ける扉を開いていきます。  厳しい自...
入門書

『世界の仕組みを物理学で知る』松原隆彦|なるほど、、です

読者は、今、何をみているのだろうか。本を見ている、このページに書かれた文字をみている ー  どれも正しいが、正しくない。正確には、光をみているのだ。     唐突に引用しました、インパクトのある文章と思いませんか?この本の表紙には、「文系で...
小説レビュー|ジャンル別

『神の子』薬丸岳|あらすじ-心地よい読後感です

ハッピーエンド  『神の子』はIQの高い少年が引き起こす犯罪を軸に、大人の欲望と愛情を描いた長編ミステリー小説です。丁寧に人物描写をしながら予想外に展開していく上巻は読み応えありと思います。一般人がほとんど知ることのない少年院の日常も興味...
小説レビュー|ジャンル別

『天使のナイフ』薬丸岳|デビュー作の新装版

眩い万華鏡に注目です  私の大好きな作家、薬丸岳の『天使のナイフ』を読了しました。意外な展開の連続は予想通りで薬丸岳作品の真骨頂と思います。もう一つ特筆したいのはこの小説が少年犯罪という奥の深い様テーマに向き合っている作品であることです。...
小説レビュー|ジャンル別

『砂漠の青がとける夜』中村理聖 | あらすじです

砂漠の漆黒の夜に鴨川のせせらぎを感じてみませんか  中村理聖の『砂漠の青がとける夜』を読みました。主人公の女性、瀬野美月の揺れる恋心を淡いタッチで語る小説です。どこにでもありそうな日常の中で、特別な感性を持つ準君と美月の交流を優しい文章で...