小説レビュー|おすすめ

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『守り人シリーズ』上橋菜穂子 -「守る」勇気

上橋菜穂子著『精霊の守り人(もりびと)』。題名に惹かれ手に取りました。国際アンデルセン賞受賞とあり、軽めのファンタジー小説のつもりで読み始めました。ところがこれがもう、止まらないのです。 なぜか読み続けてしまう。ページを閉じても、胸のどこか...
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『ノマド(Nomadland)』──漂流する高齢労働者たちのリアルと、私たちの未来

アメリカのアマゾン社には「キャンパーフォース」という季節雇用プログラムがあります。繁忙期の人手不足を補うため、車を住まいとする“ワーキャンパー”(*1)を全国から集める仕組みです。農園やキャンプ場など、アマゾン以外の施設でも同じようにワーキ...
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イベリア・シリーズ 逢坂剛

逢坂剛氏の長編小説 イベリア・シリーズ読了しました。「イベリア・シリーズ」は下記7話・12冊です。イベリアの雷鳴遠ざかる祖国(上・下)燃える蜃気楼(上・下)暗い国境線(上・下)鎖された海峡暗殺者の森(上・下)さらばスペインの日日(上・下) ...
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「プロジェクト・ヘイル・メアリー」 熱いキズナの物語

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」(アンディ・ウィアー著 早川書房)を読了しました。宇宙を舞台に進行するSF小説です。専門用語がたくさん出てきますがつまずくことはありませんでした。壮大なスケールに想像をふくらませながら上下巻を一気に読み切っ...
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生きるぼくら 原田マハ

生きるぼくらある人に文庫本の推しを聞かれたので原田マハ「生きるぼくら」を薦めたら、涙を流しながら一気に読んでしまった、と感激してくれました。小説「生きるぼくら」は、引きこもりの若者麻生人生(あそうじんせい)が葛藤を繰り返しながら目の前に立ち...
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街とその不確かな壁 村上春樹 | あらすじと感想

心の内に物語が入りこんでくる感覚です 『街とその不確かな壁』村上春樹氏の最新刊です。私が無意識に常識と捉えている時間や身体についての理解を越え、現実離れした設定に引き込まれて一気読みでした。 壁の内と外、どちらが現実でしょうか。時間の概念は...
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『天使も怪物も眠る夜』吉田篤弘|螺旋プロジェクトー美しい結末です

螺旋プロジェクトシリーズの一冊、『天使も怪物も眠る夜』を読みました。たくさんの人物が登場し、近未来の東京を舞台に場面が変わっていきます。章が進むにつれて人物と場面がつながって楽しく読めるSF小説です。 螺旋プロジェクトテーマは人間同士の「対...
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『蒼色の大地』薬丸岳|螺旋プロジェクト ‐ 圧巻の一冊です

螺旋プロジェクトシリーズ作品、『蒼色の大地』を読みました。螺旋プロジェクト全作品は、「対立」がテーマです。本書でも山族の海軍と海族の海賊が争いを繰りひろげます。『蒼色の大地』の舞台は明治時代の瀬戸内です。幼い頃同じ村で育った3人、灯(あかし...
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『死にがいを求めて生きている』朝井リョウ|螺旋プロジェクト

螺旋プロジェクト作品の一冊 『死にがいを求めて生きているの』朝井リョウを読み終えました。小説後半のたたみかけていく進行は圧巻です。私は夜を徹して一気読みしてしまいました。 平成の世の中、棒倒しや高さを競う組体操は姿を消します。小中学校では成...
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『その本は』又吉直樹 ヨシタケシンスケ|ほっこりさせてくれます

話題の本、『その本は』を読みました。短編小説です。短編小説ですが絵本です。絵本ですが落語や小噺でいうおもしろいオチがあります。オチがあるのに涙が出そうになります。いままでこんな本があったのでしょうか。心をほっこり優しくさせる本です。まずは読...