2022-08

小説レビュー|おすすめ

『クジラアタマの王様』伊坂幸太郎|夢が現実を切り拓きます

題名に惹かれて『クジラアタマの王様』を読みました。著者は伊坂幸太郎氏、2020年に今は亡き三浦春馬氏主演の「アイネクライネナハトムジーク」の原作者であることを後から知りました。  『クジラアタマの王様』は「現実社会」と「創造世界」の間を読...
小説レビュー|おすすめ

『デス・レター』山田正紀|最後の盛り上がりに注目です

山田正紀の最新作『デス・レター』を紹介します。 “急いだ、急いだ、おまえの大切な人(ラヴ)が死んじまうぞ。“  冒険SF小説と思って読み始めると、推理小説? 空想小説? 大切な人が死ぬという手紙を受け取った人達を死神がインタビューする短...
小説レビュー|ジャンル別

『平成くん、さようなら』古市憲寿 |軽いけど重い小説です

 『平成くん、さようなら』を読みました。平成元年1月8日生まれの主人公「平成くん」が恋人「愛ちゃん」とすごす日常を描いた恋愛小説です。日本は安楽死が認められている国という設定で平成くんは安楽死することを宣言しています。  若い二人は超セレ...
冒険小説

『復活するはわれにあり』 山田正紀 | これぞ冒険小説です

勇ましい題名に惹かれて、冒険小説『復活するはわれにあり』を読了しました。作品について前もって調べることなく読み始めて、一気に読み終えてしまいました。銃撃戦や火災シーンは情景がはっきり頭に浮かんで、これぞ冒険小説と納得していました。同時に、文...