旅ノート マレーシア

旅のつれづれ

旅にでました

ちょっとおおげさながら、初めて目的を持たない旅行にでました。マレーシア滞在中に私のために時間を割いて下さったみなさん、ほんとうにありがとうございました。

クアラルンプール空港には予定到着時間より30分以上早く着陸しました、さすが全日空です。フライト当日は朝から仕事だったのでフライト中は席を倒してぐっすり眠ることができました。後ろの席にあまり遠慮しなくていいので、これかも夜間便に乗るときはプレエコにしようかな。2年ぶりのマレーシア、楽しみです。。

貴重な経験

クアラルンプール到着翌日、スバン空港発ペナン行フライトがなんと8時間遅れ!今回は気ままな旅なので焦ることなく出発を待っていました。食事の提供はあったものの、「こんなん人生ではじめてやー」と友人にエアラインのグチをさんざん話しながら。遅れはしましたがペナン空港に無事到着です。正午に着く予定がすでに夜8時、正直ちょっと疲れました。もし、仕事やアポイントがあったらと思うとゾッとしましたが、今後二度とないであろう経験をさせてもらったと考えることにしました。

宿泊したホテルは期待以上にAMAZINGです。バルコニーから見える海岸沿いの景色と雄大な海岸線、豪勢としか言いようのない部屋。なによりも海を眺めながら食すおいしい朝食は、これまた人生ではじめてやー。

このホテルにはセレブが宿泊している歴史的建造物の宿泊棟”Heritage”がありHeritageのGuestのみ遊泳できるプールがあります。散歩している時にHeritage Poolに入場させてもらいました。浜辺が目前の優雅な雰囲気、最高の立地です。お金のある人たちはこのような場所でゆったりとした時間を楽しんでいるようです。もっとも僕が泊まった別棟”Annex”6階のプールも十分に贅沢な雰囲気でした。これって負け犬の遠吠えでしょうか。。

仕事で何度も足を運んでいるペナンながら、何回来ても食べ物のおいしさに感動です。アッサムラクサAssam Laksaという汁麺、チャークイティァオChar KwayTeowという炒麺は観光ガイドに必ず出る定番で、しっかりと堪能してきました。私が「あんみつ」とよぶチェンドルCendolもKLでなく本場のペナンで食べると格別でした。Assam Laksaのお店を日本で出店したい!前々から思っていました。なんとか実現したいものです。

今回楽しみにしていたイベントのひとつは果物の王様ドリアンの農場へいって採りたてのドリアンを食することでした。しかし、ドリアンは僕を待ってはいませんでした。今年の収穫時期はもう終わり農場へ行っても軒先に並べてあるドリアンを選ぶだけです。それでは農場まで行く価値はないのでドリアンツアーはボツとしました。残念です。。

すばらしき友

クアラルンプールでは旧交を温める機会がありました。3年前国際運送業者の上級マネージャだったマレー人のA氏は、現在別の運送会社のCEOとして米国西海岸や香港に出張しながら充実した毎日を送っています。将来展望について話してくれる彼の目は輝き、いきいきとしていました。知り合って以来熱く語り合う仲だったA氏と会って私は元気をもらった気がしています。A氏はこれからますます活躍することでしょう。

また、マレーシアで悠々自適の暮らしをしておられるBさんと焼鳥屋でお会いして、私の身上話を肴に盃を重ねました。マレーシアにはある程度の蓄えがあれば働かなくてもVISAを発給する制度があります。Bさんはそれを利用して南国での生活を満喫されています。Bさんに会いにマレーシアにまた来よう!

前途洋々の国マレーシア

余談ながら、駐在員だった頃の立場を離れて友人たちと話していて、彼ら一人ひとりが自身の民族を誇りに思う気持ちが強いことを改めて感じました。中国人と話すと、「私たちはマレーチャイニーズだ」と言います。マレー人は、「この国はマレー人の国」と胸を張ります。食事を共にしたインド人は仲間とはタミール語を話していますので、横にいる私にはまったく理解できません。駐在員時代を含めても人口3千万人の内ほんの一握りの人としか会っていませんが、マレーシアの人たちは胸に秘めた思いを持って生きているのかもしれません。

とはいえ、ムスリムのマレー人はもちろんイスラム教以外を信仰する人達にとってもマレーシアは暮らしやすい国だろうと私は考えています。華人やインド人の公立学校が設置され政府が特定の人種を締め出すような政策を実施することはありません。アジアの国々の中で政情が安定している国であることは間違いないと思います。

マレーシアは油田をはじめ資源に恵まれて豊かな国です。いまよりもっと輝いている友人やマレーシアの人達とまた会いたくなりました。今度はいつ来るだろうと考えながら、私の乗ったフライトは羽田に向かっています。

ゆとり

「ゆとり」の心地よさ。数字を追う仕事ことから解放された今回の旅を終えて、「ゆとり」が必要なことを強く感じています。

気持ちのゆとり、時間のゆとり、お金のゆとり、ほかにもあると思います。どれも以前の自分は持ち合わせていませんでした。

8時間の遅れをラッキーと考えることができるのは、物事を柔軟にとらえる気持ちのゆとりができたからだと思います。また仕事だのアポだの時間に追われてスキマ時間で旅をしていれば、周りに当たり散らしていたかもしれません。「8時間の遅れをどうしてくれるんだ!」

私の感じた「ゆとり」について、もっとたくさん記録しておきたいので、あらためて記したいと思います。

お付き合いいただきありがとうございました。

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