10年ぶりに温泉旅しました。温泉もよかったのですが、真鶴(まなづる)岬最高でした。
本当におすすめです。。
まずは品川から湯河原へ
もともとこの旅は友人と温泉でリラックスして語ろうということ熱海で待ち合わせしました。
朝9時半に品川駅で乗車した東海道線の普通電車は全駅に停車しながら終点熱海に向かいます。新幹線に乗ると快適なうえに熱海まで40分で到着します。今回は急ぐ旅ではないので鈍行列車で景色を楽しみながらのっていました。といっても天気よくなかったこともあり途中寝てしまいましたけど。。
11時、熱海駅到着。駅前の足湯の場で友人と待ち合わせ。磯揚げ(さつま揚げ?)を食しながら海辺で一杯飲むつもりでしたがあいにくの雨。結局一駅逆戻りして湯河原駅前のお土産屋さんの上のレストランでくつろぎました。周りの人達がお蕎麦をおいしそうにたべていたのですが、初志貫徹で磯揚げで乾杯。玉ねぎの磯揚げ、シンプルでおいしかったです。まぁどこで飲んでもビールはうまい!
雨の中、予約した旅館の横にある町立博物館に立ち寄ることにしました。そこで立ち止まってしまった作品がありました。深見まさ子さんの二科展第100回出展作品。この博物館には深見まさ子さんのレプリカ置いてありませんでした。深見まさ子さん、今度ちゃんと調べてみようと思います。
湯河原の温泉旅館 天作
今回お世話になる天作さん。山あいの温泉旅館で、通された和風部屋の造りが懐かしくてこじんまりした庭に面した濡縁でまた一杯。。資料によると湯河原温泉は万葉集にも登場する古くからの名湯とのこと。万葉集が詠まれたのは西暦760年頃、そのころからずっと湯が湧き出ている場所と考えるとなんか歴史の重みを感じます。
などと思いを馳せながら温泉入湯。。こまかい理屈は抜きにして至福の時間をすごさせていただきました。欲をいえばもう少し熱めのお湯が好みですが、露天風呂もあり温泉風情をたっぷりと堪能できました。
そして夕食。部屋食の懐石料理は旅行気分満喫です!お魚がおいしいことは想定内として大満足しつつ、何回も運んでくださる中居さんの手際と態度に感服して日本の良さをあらためて知った気分でした。
真鶴(まなづる)にむけて出発
朝、きのうとはうって変わって青い空、絶好の行楽日和です。天作さんでおいしい朝食をいただいて旅館の前のバス停から路線バスで湯河原駅へ。乗客のお年寄りたちは温泉のせいかお元気そうに感じてしまいます。湯河原駅から東京方面次の駅が真鶴駅です。「まなづる」、このなんともいえないやさしい響きは私の心にすでに刻み込まれています。。
今回一緒の友人はヨットを持っていて、真鶴港にはよく立ち寄るとのことで港にいくことにしました。坂を下ること15分、目の前に漁船がならぶ風景が目に飛び込んできました。久しぶりの海景色です、ちょっと感動しながら釣りをしている人たちの漁果をなんとなくながめるなど散策した後、真鶴岬に向かいます。
真鶴岬の公園にある建物「ケープ真鶴」までタクシーで約30分、途中源頼朝が一時隠れていた「ししどの洞」とか貴船神社とか立ち寄りながら観光、今はやりの鎌倉殿の舞台であることをしりながら真鶴岬付近に到着、岬の先端三ツ石海岸にむかう遊歩道を進みます。
真鶴岬と三ツ石海岸
三ツ石海岸が正面に見える絶景ポイントに到着です。「まなづる」岬の先端、陸からは三ツ石以外はすべて海、海、海。これが太平洋!って感じの景色に見とれます。実は三ツ石は陸からは重なって二ツ石にしか見えないのですが、ヨットでここを通ったことのある友人曰く、「船からみるとちゃんと三つの岩がある、このあたりは浅瀬で潮目がすぐ変わる上に海底から飛び出す岩があるから航行要注意ポイントだよ。」と。海から拝むことはたぶん一生ないだろうなぁと思いつつ、心が洗われるというのはこのことだとひとり納得しながら時間が経つのを忘れて景色に目を奪われてしまいました。
みなと食堂でカサゴのから揚げ堪能
真鶴岬の遊歩道は坂が急でとくに上り階段は相当キツくて登りきったあと足が笑いそうになりました。そんなこんなの真鶴岬を後にして、伊豆の海の幸をいただくために福浦漁港にあるみなと食堂に向かいます。タクシーは海の方に行かず真鶴駅に向かいます。タクシードライバーが「地図ではすぐ近くですが、がけがきつくて人や車の通る道はないので真鶴駅を起点にまた降りていきます」と説明していました。真鶴岬から10分たらず、みなと食堂に到着です。
みなと食堂は人気のスポットらしく、お昼前についたのにすでに席待ち状態でおまけにお目当ての生しらす丼が売切れという相性に恵まれなかったお店ながらネットの口コミどおり料理はさすがでした!カサゴのから揚げ、鯛の煮つけ、お刺身をいただき大満足です。数人で行っていろいろ食するのが楽しいお店かもしれません。
旅を終えて
真鶴駅で友人と反省会をして解散し東海道線に乗って帰路につきました。。
今回の旅の一番の収穫は「まなづる」というやさしい響きの地名に巡り合うことだったような気がしています。歴史ある「湯河原」には申し訳なく思いつつ、まなづるに行った時の湯河原温泉は素晴らしかった、まなづるに行った時に深見まさ子さんの絵に出会えたことは運命だ、まなづるの三ツ石海岸もみなと食堂も、どれもまくら言葉の「真鶴」とセットになって記憶に残っていくと思います。とってもいいところです。伊豆方面におでかけになる方にちょっとでも参考になれば嬉しいです。
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