浅草&どぜう鍋|「どぜう」と「どじょう」似て非なるもの??

友人との会合をかねて浅草散策をしました。浅草寺仲見世は修学旅行生が行き交い、本堂前の常香炉は煙を浴びようと人々が集まっていました。日本人も外国人も東京の観光名所として真っ先に名前の上がる浅草。まだ実際に歩いたことのなかったNovelsmanがお上りさん気分で浅草近辺をぶらつきました。よろしければお付き合いください。

浅草駅で待ち合わせ

浅草に程近い向島に住む友人達と東武浅草駅前で待ち合わせ、1931年開店の松屋浅草百貨店前から出発です。信号を渡ってすぐ、浅草一丁目一番一号に「神谷バー」がありました。残念なことに火曜定休で、神谷バー発祥のアルコール「電気ブラン」を本家本元でいただくことはできませんでした。まぁいいか。

仲見世の参道

 浅草寺入口の雷門は松下電器産業(現パナソニック)さんが1960年に再建して現在に至っています。そして老若男女みんなの撮影スポット、雷門の大提灯は10年に一度パナソニックさんが修復して奉納しているとのことです。社名が表にでない活動でも継続して取り組んでいるのはさすが一流企業です。

 仲見世はゆっくり見ることができました。コロナ前までテレビやネットで見ていた外国人の団体さんが列をなす風景は姿を消して、修学旅行生がお土産物屋でにぎやかに談笑している姿が印象的でした。この風景は私の時代と変わりません。なんかホッとした気分になったのは自分が年を重ねたからでしょうか。

 スカイツリーと歴史ある伝法院通のマッチングが気に入って一枚撮りました。天気の良い日ならスカイツリーが青い空に映えて世界有数の大都市東京の一面をあらわすいい写真になっていたかも、なんてことないですね。

浅草花やしきに入りたかった。。

浅草寺本堂で手を合わせ、三社祭を執り行う浅草神社を参拝して花やしき通りへ。この辺りまで来ると平日の午後でもあり人影はまばらです。「日本最古の遊園地は浅草花やしきか枚方パークか」とクイズにもなる花やしきは今回の散策の目的の一つでした。しかし神谷バー同様にここも火曜定休。中に入ることなく通り過ぎました。これは残念です。。

気分転換にWINS(場外馬券売場)ビルに隣接する通称ホッピー通りで乾杯!ここで念願の電気ブランを注文しました。度数40度のブランデーベースのお酒、複雑な甘みがあってなんとも形容し難い味わいが昔の人々に人気だったのかもしれません。私は2杯目をホッピーに変えてしまいましたが、この次浅草に、神谷バーに行く機会があれば迷わず注文します、「電気ブラン」一杯!

どぜう

 散策は続きます。ビートたけしが浅草キッドで歌う鯨屋のモデル、捕鯨船前を過ぎビートたけしが下積時代を過ごしたという浅草フランス座演芸場(東洋館、浅草演芸ホールの一角)を越えたところにロック座がありました。本当は(浅草)六区座なのか看板通りROCKZAなのか調べきれませんでしたが、場末ではなく本通りのど真ん中にストリップ劇場が営業していることに「さすが浅草だなぁ」と一人ごちていました。

 そうこうしてやってまいりました、本日のメインイベント、どぜうです。店員さんははっきり「どじょう」と発音するのに看板からメニューまで全て「どぜう」で統一されています。Yahoo知恵袋によると正しくは「どじやう」と書くのですが、4文字は縁起が良くないので「どぜう」という造語を作り出したとあります。確かに「どじやう」「どじょう」はおいしいイメージが浮かびにくいですね。ということでここでは「どぜう」はどぜうであり、どじょうではないとさせていただきます。

出汁にどぜうがびっしりつまっています。ねぎを山盛り積み上げてぐつぐつ煮立ってきたらねぎと合わせていただきます。甘めの出汁とネギの味がどぜうの食感と合わさっておいしくいただくことができました。おいしくいただくことと合わせて、友人二人は冷酒をたくさん飲んでいましたし、私もビールを2本空けてしまいました。どぜう鍋は冷酒とかワインとか冷たいアルコールと相性がいいと思いました。

浅草の夜が更けて

 日暮れの浅草もなかなか風情があります。ライトアップされて輝いている浅草寺本堂に通じる仲見世の景色も綺麗ですし、仲見世の閉店後にしか現れないシャッターアートも時間を忘れて眺めていました。最後に浅草公会堂を紹介したいと思います。キックボクシングの有名な試合が開催される浅草公会堂、その入口付近の床に広がっているのが有名人の手形タイルです。スポーツ選手から芸能人までさまざまな人が手形を残しています。芸能に疎い私でも知っているスターがたくさんいて思わず自分の手を開いて比べていました。

 午後3時に待ち合わせて浅草近辺を散策し、どぜうを食して浅草駅で解散したのが午後九時半。疲れもなくというと言い過ぎですが、心地よく酔って充実した一日を終えて帰途に着いたのでした。

浅草散策 | Novelsman Comment

 外国人10人が観光で日本に来るとその内7人は浅草を訪れるという記事を見たことがあります。京都は日本の観光地として超有名ですし、北海道も知名度は抜群です。外国人観光客の7割が訪ずれるとは信じ難いながら、浅草が有名な観光名所であることは間違いないと思います。その浅草を初めてじっくり歩いて感じたこと、それは浅草に住んでいる方一人ひとりが無意識に「浅草」に誇りを持っていることでした。向島に住む友人の語りは浅草が変わっていくことを憂いつつ浅草に愛着を感じていることが伝わってきましし、仲見世で商売している人は自分の意識していないところで「浅草最高」って言っているように聞こえます。浅草フランス座が東洋館と名前が変わってもそこにあるのはビートたけしが苦労していた時代と同じように、多くの人が浅草で演じること見ることに誇りを持っているからかなぁと考えていました。

 こんな気楽な散策もなかなかですが、やはりNovelsmanは旅をしたいです。また機会があれば旅のつれずれをお伝えしたいと思います。最後まで読んで下さりありがとうございました。

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